本と旅が好き!底辺看護師blue-dot-go

底辺看護師がボランティア・子育て・旅行とかがさごそもがいてるところ。。

精神科の患者さんの訴えがあながち嘘ではない場合のアドリブ対応話

私、底辺看護師ほげりん。

フルタイムでゆるく働きつつ、育児中です。

まあ、底辺病院の雰囲気をお届けしつつ、

昨日は、転職指南など慣れないことをしてしまったな。。

bluedotgo.hatenablog.com

 

ちなみに、昨日ボーナス出たけど

家のローンで飛ぶw

 

働いてるとこは、だいたい内科の患者さんがメインの病棟。

ただ、最近何でもあり、の様相を呈しつつある。。(汗)

勤務してるお医者さんが自分の親を入院させたいとか

コネ打診してくることもあり。

いい施設があっても遠いと通えないから、

だったら病院の方がアクセスいいとこにあるからなー。。

ただ、勤務する病棟に精神科の患者さんが入院すると

ちょっと対応に戸惑うんです。

 

なぜかっていうと、

「精神科病棟はいやだ。こっち(長期療養病棟)に入院したい。」

という病棟指名で金の力で入院してくる患者さんだから。。

いろんな意味で

パワープレイが過ぎる人が多いw

 

体にも病気があって

もともとの濃いキャラwに加えて精神科の病気。。

家族が自分達燃えつく寸前に入院させたい!!

と猛プッシュして

私の働く病棟に来ちゃった患者さんだからなー。。

 

はー。

 

 

「患者さんがうめき声の幻聴で不安になってます」

と報告がきて行ってみると。。

 

なんと個室の患者さんからの苦情です。

そして精神科の患者さん。

「あー、あのうなり声?といいますか男の人の声?」

「ちょっと怖いんですけど」

って患者さんはちょっと怒り気味で言う。

 

。。。目が怖いw

 

確かに、

隣の部屋の患者さんがうめき声を上げてるみたいです。

男の人じゃなくて、女の人だけどね。

 

ほんとにうるさいだけで幻聴じゃないかも!?

と思いつつも

 

さてどうしよう。。

 

だってお隣の部屋の患者さんが何を話しているか

私には、ぱっときいてもわからない。

どう聞いててもうめき声にしか聞こえないよー。。

 

でも、苦情を言ってきた精神科の患者さんは

「しゃべってる」

って主張して譲らない。

幻聴なんですかねえ。。

 

もう、こういうの、どうしたらいいんだろう。。

ほんとうのことに

「ちょこっと幻聴」が混じってる?

かといって確かめるすべもない。

 

 

ちなみに、私の働いてる病棟のメインターゲットは

内科疾患メインのover 80'sです。。

どっちかというと

看護師はもくもくと

身体ケアをする毎日。。

 

精神科特有の幻聴・幻覚の類の訴えにどう対応するべきか

については詳しくありません。。

 

でもまあ、

患者さんの苦情には真摯に対応しないといけない。。

一応、隣の患者さんの病室にいってみた。

 

おじゃましまーす。。

 

すると、必死に

「おー、おー。。」「おー、おー。。」

って、

ずーーっと、うめいてるおばあちゃんが、

ベッドに寝ていました。。

 

お初にお目にかかるさっき来たばっかりの患者さん。

今日、ここにきたばっかりだから慣れないだろうなあ。。

 

「はじめまして。ちょっとおじゃまします」

ベッドの端に腰掛けつつ、

「ここは○○病棟ですよ。移動おつかれさまです」

と話しかけてみた。

すると、

うなずいてくれた。。

 

おそらく文字数とイントネーションから、

「ここ、どこ」って言ったんだなあ、と推察する。

そのまま、繰り返して確認してみる。

「ここ、どこってこと?」

すると意思疎通が取れたからか顔がぱあっと笑顔になる。。

 

そっか、結構、わかる患者さんなのかな。。

多分母音だけならなんとなく聞き取れそう。

子音は、全く発音不可能。。

だから、音のくぐもり具合とか強弱なんかでも、推察していく。

 

すると、

 

ここはどこなのかわからなくて不安

今は何時か知りたい

 

まで、理解できたw

お互いひと安心。。

 

そこですかさず、

「お話できることがわかって、安心です。」

「ところで、お隣の患者さんがね、ちょっと神経質でね。」

「声が大きくってちょっと心配、って言われてきてみたの。。」

うん、とうなずくおばあちゃん。。

 

 ちょっとささやき気味で、うめき声の苦情のことを話してみた。。

「だからね、できればもうちょっと小さ目の声でお話をお願いします。」

さらに換気のために開けていた窓を

防音のために

ぬかりなくピシッと閉めましたw

しまっている開き窓


 

そして、ちょっとベッドに腰掛けつつ、

雑残をしながら、背中をなでなで。

 

おばあちゃんが安心したところを、退室。

 

ドアも窓も閉めたから、声もほとんど聞こえなくなった。

(ドアはのぞき窓部分あり)

アドリブ対応が功を奏したかな?

 

患者さんの苦情にはさ

場合によっては、譲歩してもらうことも説明しないとだ。

そのためには、

表面的な訴えてる内容をよーくききつつ

ホントに困ってることを探ってく。。

そういう時間が全然ないときもあるけどね。。

 

そういう作業を面倒がらないでやっとかないと

スマホでパシャっと証拠写真とか

レコーダーで録音とか

色々な記録手段がある今の世の中(汗)

 

患者さんだけじゃなく

家族の不満も、どこに落ちてるかわからないの。。(汗)

 

ほっとして

視線を感じて前をみたら、

一部始終をあの精神科の患者さんがみていた模様。。

「あー、いろいろ説得してくれたんですね」

「ありがとうありがとう。あなたを信頼してよかった」

ってにこっとしてくれる。

 

こっちもびっくり。。

「いえいえ、どういたしまして」と、こちらもおじぎ。。

 

幻聴は、おさまってくれたのかな?

もしかしたら、精神科の患者さんのほうが

隣の患者さんの言葉を、ちゃんとわかってたのかなあ。。

 

どっちかわかんないけど、

まあいっか。。

 

続く。。 

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